2006/10/15

今日もどこかで 『 ぬかるみの女 』 出演の皆さん 2

 山村役、本郷功次郎さんには本当に
 色々な事を教えていただきました。
 女性が大挙出演の所、待ち時間に
 男二人・・・という感じでしたので。

 さすが大映黄金時代を引っ張った方、
 山村さんそのままに、素敵なお話を
 たくさん聞かせていただきました。

 我兄貴の身を破滅させた東京から来た
 ホステス、ヒサミを演じたのが片桐夕子さん。

 あの日活の片桐さんが今、目の前に
 いらっしゃる・・・・・。
 まだ24歳の私、本当に緊張しました!!

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 そして、その緊張感をあおったのが、
 片桐さんと組む悪徳支配人を演じる
 平泉 成さん。 若い!!

 その時はまだ、平泉 征と名乗って
 いらっしゃいましたが、本当に恐しく、
 迫力がありました・・・!
 最近は京都やゴルフ場で良くお会いしますが、
 お話の楽しい素敵なおじ様です。

 もう・・、伊東美咲ちゃんのお父さんなんか
 やっちゃって・・・。

 今やカラオケにテーマソングが入ってます、
 石川さゆりちゃん。

 主題歌を歌った彼女、花登先生の
 洒落でワンシーン出演となった次第。

 設定はなんと私の彼女!
 正和が海産物を扱っているので、そこから
 歌手志望の彼女の芸名を “さより” と付けた、
 なんていう味付けもされてます・・・。

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 さて、前回の制作発表の時の別バージョンが
 ありました。 

 私の隣り、真木洋子さんが写ってらっしゃる。
 NHKの朝ドラ、藍より青くのヒロインは、
 メトロ時代の準子さんの最大のライバル、
 アケミを好演されました。
 喧嘩のシーンなどすごい迫力でした!

 そのアケミに睨みを利かせる水野久美さん、
 おねえしゃんと共に戦う正司照枝さん。
 その自然なセリフ廻し、ベテランの味に
 感服していました・・・・・。

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 さて今再放送を見ると、24の私は
 やはり演技に余裕がないですねぇ。
 博多弁もあまり正確ではなく、
 本当に恥ずかしい限りです・・・。

 しかし、私にとっては大事な歴史。

 『 飽きずにやるから商い 』
 『 はたを楽にするから働く 』・・・、
 花登ワールドの楽しさと共に、
 まだ青い三波豊和を、
 よろしくお願いいたしますばってん!!

10月 15, 2006 ぬかるみの女 | | コメント (3) | トラックバック (0)

2006/10/10

今日もどこかで 『 ぬかるみの女 』 出演の皆さん

  まずはなんと言っても私のおねぇしゃん、
 星 由里子さん。
 とっても気高く美しく、本当に素敵でした。

 撮影最中も手の掛かる弟、ちょっと慣れない
 博多弁の弟、すっかり面倒・お手数を
 お掛けしました・・・!

 臼間香世・高橋牧子御両人は、実に忠実な
 トミさん、美々さんを演じてくれました。
 臼間さんは今も舞台を中心に活躍、
 牧ちゃんはこれがご縁で東海TVの方と結婚、
 今は日舞の先生とか・・・。

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 ある意味一番印象に残る女性は緑川久子さん、
 いや、金歯の婆さん、緑獅子!!
 金歯がうずく森 明子さんは正に怪演でした。
 ご本人はいたってデリケートな方ですよ・・・。

 メトロの黒川支配人、石井均さん。
 均さんは昭和30年代には喜劇団を結成、
 伊東四朗さんや財津一郎さんが在籍していた
 そうです。  見たかったなぁ~。
 大阪時代はあの西川きよしさんがお弟子さん。

 で、私この黒川支配人のお嬢さんと結婚しました。
 水江さんこと、先生が主宰していた 『劇団喜劇』 の
 女優、京 まいこさん。

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 前で挨拶して下さっているのが、坂井総支配人こと
 大石吾朗さん。
 なんてったって 『コッキーポップ』 『やんぐ720』ですよ!
 (解る方は懐かしい・・・・・・)

 あっ、京さんは今は私を捨てて(!?)島根県は出雲で
 ご主人と天麩羅屋さん 『加せべ』 をやって
 いらっしゃいます。
 お世辞抜きで本当に本当においしいです。

 美人女将を見に行ってあげて下さい!!

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 子役のみんなとは楽しかったですよ。
 ドラマそのままになついてくれて・・・。

 正の斉藤君、務の矢口君、2人とも
 付き添いのお母さんとお顔がとっても似てて、
 男の子は母親に似るんだなぁ、と
 改めて認識した次第・・・。

 そして、博子役の嶺川貴子ちゃん!
 ミス原宿の後、歌手ですか・・・・!!
 がんばったなぁ~。
 大人の博子ちゃんに是非ぜひ
 会いたいですネェ!!!

 わぁ~~、もうこんなに長くなっちゃった。
 スミマセン、あと一回特集やらせて下さい・・・・・。

10月 10, 2006 ぬかるみの女 | | コメント (12) | トラックバック (0)

2006/10/07

今日もどこかで 『 ぬかるみの女 』 その3

 星 由里子さん扮する文子さんと結婚した私の兄
 (小林勝彦さん)は、毎日とんでもないテイタラク。
 女は作る、会社は倒産させる・・・!

 ついに福岡の家を捨て、二男一女の子供を連れて
 ひとりの母親として生きて行く決心をします。
 悲しい別れ・・・・・・。

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  古くから知っている大阪の会社社長、桐山
 (三橋達也さん) にお金も含め相談しようとすると、
 自分で働いて育てろ、昼間の仕事じゃ稼げない、
 ダンサーになれ!! と・・・。

 ダンサーといっても、シャル・ウィー・ダンス?の
 ダンサーではありません。
 いわゆるホステスさん・・・。

 旦那を寝取った女と同じ職業に就け! と
 桐山は冷たく言うのでありましたぁ・・・。

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  ( 当時のフジテレビの新聞広告より )

 それからは、もう大変大変!!
 ドロドロした女の戦いに巻き込まれながらも、
 たくましく生きて行く源氏名、準子さん!

 義理の弟、私正和は心配で心配で、
 あげくにはお義姉さんの働いているメトロ
 ( 地下鉄ではなく、マンモスキャバレーの事 )
 の黒服になり、影に日向にお義姉さんの手助けをし、
 またそれと同じくらいドジもやったりします・・・。

 しかし、準子姉さんはついに自分のお店を
 持つまでとなり、そのオープンのお祝いの席で、
 前出の桐山こと三橋達也さんは、
 「 あの時はさぞかし、私を恨んだろう・・・。
 しかし、仏心を出して菓子屋の一つも与えたら、
 あなたはすぐに潰すほどの甘ちゃんだった。
 だが今、しっかりと自分の努力でこの成功を掴んだ。
 文ちゃん、いやマダム準子、おめでとう!!」 と、
 最高の祝福をしてくれるのでありました。

 このシーン、このセリフは、
 それまでのストーリーや長い撮影の思い出が
 色々蘇えり、お店の端に出ていた私は
 本当に泣けました・・・・・・・・。

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 さて、このお話はある方の半生が
 ベースになっています。
 これは放送直前、そのモデルになった
 銀座のママさんのお店で製作発表を
 行った時の写真です。

 左から2番目の方が、クラブ 「ジュン」 の
 オーナーママ、塚本純子さん、当時57歳。
 (残念ながらすでに故人)

 花登先生はこの方の生き様に感銘を受け、
 ご自分流の味付けをして世に送ったわけです。

 さてこのドラマ、共演の方と言うと・・・・。

 続かせて下さい!

10月 7, 2006 ぬかるみの女 | | コメント (12) | トラックバック (0)

2006/10/03

今日もどこかで 『 ぬかるみの女 』   その2

 さて、何故今回この様なタイトルを付けたのか・・・。

 この番組は昭和50年に190本、翌51年には83本、
 計273本が放送されました。

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 時間帯はフジTV系列の13時半から14時。
 名古屋の東海テレビ制作の老舗ドラマ枠。
 愛の嵐・華の嵐・はるちゃん・真珠夫人・牡丹と薔薇
 など話題作を数多く輩出しています。

 そして 『 ぬかるみの女 』 の放送前、花登先生は
 志垣太郎さんの 『 あかんたれ 』、片平なぎささんの
 『 じょっぱり 』 と次々にヒットを連発!

 前回書いた様に、『 ぬかるみの女 』 は正に
 満を持して!の登場となった訳です。

 先に言いますと、お蔭様で 『 ぬかるみの女 』 も
 多くの方に支持され、続編まで制作されるほどと
 なりました!!

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 そしてそして、この作品はその後本当にたくさん
 再放送をされました。
 いや、25年経った今も全国どこかで必ず
 再放送をしていただいております。

 ネットを見ると花登作品と韓流ドラマを並び称する
 方も多く、共にドロドロした人間関係、三歩進んで
 二歩下がるストーリー展開にいわゆる
 「はまるぅ~~!!」という事になるようです。

 私も、先生のテレビは昔から見てました。
 映画にもなった大村 崑さんの
 『番頭はんと丁稚どん』

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 西郷輝彦さんの 『 どてらい男(やつ) 』
 新珠三千代さんの 『細うで繁盛記 』
 (冨士眞奈美さんの「加代(くぁ~よ)!」の
  セリフが忘れられないです・・・)
 などたくさんたくさん。

 因みに、番頭はん・・・よりもさらに古い
 先生の出世作 『やりくりアパート』 は、
 視聴率50%をたたき出すお化け番組に。
 さらに崑さん・佐々十郎さんが放った
 ダイハツミゼットのコマーシャルも大はやり!!

 先生をはじめ皆さんスポンサーさんに呼ばれたので、
 これはお褒めのお言葉! と意気揚々と
 会社を訪れると、
 「花登さん、視聴率50%ということはまだ
 世の中の半分の人しか見てないと言うことですよ。
 もうちょっとがんばってくれないと!!」
 とお叱りをいただいた・・・、と、
 懐かしそうに話される先生の笑顔が思い出されます。

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 さて・・・、上の貴重な2枚のお写真は、
 今おもいッきりテレビでご一緒の
 大村 崑さんにお借りしました。

 懐かしい~~!!

 崑さんは芝居がはねた(終わった)あとの
 お疲れの時でも、親父のビリヤードのお相手を
 何度もして下さった恩人であります。

 ありがとうございました!!

 そして・・・・・、
 『 ぬかるみの女 』 のお話は続きます。

10月 3, 2006 ぬかるみの女 | | コメント (2) | トラックバック (0)

2006/10/01

今日もどこかで 『 ぬかるみの女 』

Nuka06  
 このお写真、ご存知の方はお分かりですね?
 そう、まだ博多時代の文子姉さんと一緒の
 井関正和くんです!!

 私は小学校4年で初舞台をふみました。
 その後も親父の歌舞伎座の公演で、
 数々の先生方、先輩の俳優・女優の皆様と
 貴重なお仕事をさせていただきました。

 そして私が中学に入った時位に、この公演の
 お芝居を花登 筐先生が書かれるようになりました。

 ただ・・・、稽古場の先生は常に眉間にシワを寄せ、
 話される声もボソボソボソ・・・。 
 まだ青年と子供の間の私は、とっても恐~い先生に
 見えました・・・・・。

 しかししかし、実はとっても心優しく、楽しい事が
 だ~い好き!
 まぁ、あれだけの喜劇を書かれるのですから、
 当たり前と言えば当たり前ですが・・・。

 涙と笑い、お客様が喜んで下さるようサービス精神
 テンコ盛りの楽しい物を作って行く!!
 という所で、先生と親父はすっかり意気投合。

 次々と素晴らしい作品が出来上がって行きました。

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 ( これは私が中学3年の時、先生の書き下ろしで
  徳川吉宗の御落胤、天一坊を。
  ご一緒は、日舞の師匠でもある藤間 紫先生 )

 私がその後 『 意地悪ばあさん 』 や 『 水戸黄門 』
 などで三の線を演じる事が出来たのは、実はこの時
 花登先生に徹底的に仕込まれたお蔭です!

 その後、星 由里子さんと結婚なさった花登先生は
 昭和54年、満を持して奥様主演の連続ドラマを
 世に送る事となりました。

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 これは 『 ぬかるみの女 』 の顔合わせ、
 花登先生を囲む出演者の方々です。

 ただ先生をはじめ大友柳太郎・信 欣三・
 一の宮あつ子・小林勝彦といった皆さんも
 すべて天国の方。 実に残念です・・・。

 この日より早速、番組製作開始!

 先生は私に、主演の奥様をけなげに
 助けて行くという、義理の弟の役を
 与えて下さいました。

 役の大きさもさることながら、本格的な
 長丁場の連続ドラマ初挑戦!!

 24歳の三波、さすがに武者震い
 でありました・・・。

                      (つづく)

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10月 1, 2006 ぬかるみの女 | | コメント (13) | トラックバック (0)