世界一のからくり人形!
2005年の愛・地球博において、
ある人形の催し物がありました。
その名も『世界からくり人形コンテスト』。
13ヶ国642作品がエントリーされた中、
見事グランプリに輝いたのが愛知県豊田市に
お住まいの、山崎津義さん68歳。

トヨタ自動車のエンジニアとして長年活躍、
NTV系でお馴染みの鳥人間コンテストの
常連でもありましたが、そんな中いつしか
からくり人形の魅力にとりつかれて行きました。
最初はテレビでも良く見る、飲んだお茶碗を
乗せるとその重みで腕が下がり、座敷を
滑る様に移動して行く『お茶運び人形』を
自分なりに研究して制作。

これは愛知県の碧南地方に伝わる
『乱杭(らんくい)渡り人形』。
段々と高くなる杭を、下駄履きの
人形が次々と登って行きます。
ホンダのアシモ君もびっくりの、
二足歩行の大先輩!
仕掛けに使われているたくさんのカム、
一定の円運動を色々な動きに変える
円板制作も、エンジンを作っていた
山崎さんにはお手の物!

こちらは『平成の為朝(ためとも)』。
武士の近くにある矢を次々に指で挟んで
弓につがえ、ひきしぼり、的の太鼓に
当てるという物。
昔の人の知恵もすごいし、それをまた
自己流で形にしていく名人も素晴らしい!
設計図というか、タイミング図を見せて
いただいたのですが、秒単位でそれぞれのカム、
部品がどう動くか、細か~~い分析がされている
電車のダイヤにも似た、実に緻密な代物。
5秒見るだけで目が回りそうでした。

そしてこれが世界グランプリ作品、
『流鏑馬(やぶさめ)』。
良くニュースで見る、全速力の
馬に乗ったまま的を射る神事を、
この長さを電気を使わずバネ仕掛けで、
武士と馬とをリアルに動かし表現しました。
それでは、その技を動画でどうぞ!!
(Flash Player 使用 Wクリック)
コメント
今日は暖かいコメントを頂きまして本当にありがとうございました。またまた心臓が止まりそうになりました。私はブログを付けていることは家族にしか話していません!ですがお名前を出しすぎてバレバレでしたね!!すみません。本当におっちょこちょいの私ですがこれからもどうか宜しくお願い申し上げます。愚痴ばかりのブログでお恥ずかしいかぎりです。三波さんのブログはバラエティーにとんでいてとても勉強になります。これからも訪問させて頂きます。お体にお気を付けて益々のご活躍を!!応援しています!!
投稿: 鰻妻 | 2007/07/21 21:41:39
すご~い!!
矢を持って番えてパシッと。
ちゃんと矢が的に当たるんですねぇ!人間でもなかなか当たらないのにぃ。
もうビックリです。
投稿: のたろう | 2007/07/22 15:07:41
鰻のお姉様、色々お世話になりました。
ブログには間もなく書かせていただきますので。
そして、確かにすごいお人形でした!
投稿: Toyokazu | 2007/07/26 0:46:03
お久しぶりです。
山崎さんも今や有名ですが、からくりの大家は
名古屋市御器所の玉屋庄兵衛(現在9代目)さんです。
山車からくりは中部圏に集中していますが
その多くを手掛けたり、修繕しています。
どちらが先かは不明ですが上記のからくりも
玉屋庄兵衛氏が説明されているTVを見たことがあります。
投稿: carrot | 2007/08/01 16:48:01
お会いした事はありませんが、
勿論存じております。
ただ山崎さんはアマチュア、
しかもエンジンを作る機械工学から
入って来ているのが興味深いです・・・。
投稿: Toyokazu | 2007/08/02 23:38:40