八甲田牛
最近のステーキといえばほとんどが霜降り、
綺麗にサシが入りとろけるおいしさ・・・。
ところがその味はある意味、脂のうまみ、
牛肉の味からは段々と遠ざかって来ています。
そこで訪ねました青森県。
あの映画でも有名な八甲田山の麓で
飼われている牛は、その赤身のおいしさが
売りだとか。
一般に食べている黒毛ではなく赤牛、
赤べこなどとも言われている種類。
しかし実に健康的。
2年も自然放牧、牧草を食べ
1日平均1キロずつ体重が増えるとか。
牛舎に帰って来ても、もう食べる食べる!
隣りに黒毛もいたのですが、比較にならないほどの
健啖ぶり、あればあるほどエサをたいらげるとは
係の方のお話。
ただ卸す値段で言うと、例えば黒毛が一頭
100万だとすると、赤牛は40万。
段々と飼う農家も減り、逆に今じゃ幻のブランド。
1年間に市場に出て来る量は、何とたったの40頭!
早速その貴重なお肉を。
勿論ご覧のように、回りには脂肪が付いていますが
赤身はしっかり。
それを、出てきた自らの油をかけながら焼き、
しっとり感を持たせる。
食すと確かにさすがのお味、昔ビフテキなんて
言ってた時の懐かしい牛肉の旨味が口いっぱいに
広がります!
科学的に調べても、その旨味成分は黒毛の
比ではありません・・・。
さらに奥入瀬のホテルでは、この八甲田牛を
蒸し焼きでお出しします。
油がうすいのでパサパサになるのでは、
と思う心を吹き飛ばすおいしさ!
マグロも赤身の旨さがあるように、牛肉で
赤身の素晴らしさを全面に出せる八甲田牛。
こういう味を分かる目を、舌を、きちんと
持っていなければいけないんだな、と思いました。
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